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登山道の荒れ「予想以上」 御嶽山頂付近調査 

調査を終えて下山した県や木曽町の職員=30日午後2時19分、木曽町の御岳ロープウェイ鹿ノ瀬駅調査を終えて下山した県や木曽町の職員=30日午後2時19分、木曽町の御岳ロープウェイ鹿ノ瀬駅
 御嶽山(長野、岐阜県境、3067メートル)の噴火警戒レベルが1(活火山であることに留意)に引き下げられたことを受け、29日から山頂付近の状況を調べていた御嶽山火山防災協議会のメンバーが30日、下山した。火口近くの「お鉢巡りコース」には、火山灰が70センチほど積もっている場所があり、登山道は「思った以上に荒れている」という。協議会は火口からおおむね1キロ圏内で続く入山規制の解除に向け、調査結果を基に登山道などの整備について検討する。

 死者58人に上った2014年9月27日の噴火災害の被災者家族らでつくる「山びこの会」は、御嶽山の入山規制範囲内での行方不明者5人の早期の捜索を求めている。木曽郡木曽町の和出彰・三岳支所長は「今回の状況を町長らに伝え、判断してもらう」とした。

 長野、岐阜両県や木曽町、同郡王滝村、岐阜県下呂市、長野県警、気象庁の職員ら22人が29日、木曽町の黒沢口と王滝村の王滝口登山道から入山。同日は二の池新館(下呂市)から一ノ池などを経由するお鉢巡りコース、30日は山頂の剣ケ峰付近や八丁ダルミ、王滝頂上付近を歩き、登山道や山小屋の状況を確認した。

 火山灰はお鉢巡りコースで30〜70センチほど、八丁ダルミでは多い所で20センチほどあった。雪解け水などにより、登山道が削られていたり、寸断されて通行できない場所もあったという。

 剣ケ峰直下の御嶽頂上山荘、御嶽剣ケ峰山荘とも中には入らなかったが、屋根が落ちたり、壁が傷んだりしており、内部には割れた窓ガラスから吹き込んだ火山灰が積もっていた。遺留品は、ペットボトルなどしか見つからなかったという。

 長野県危機管理部の南沢修・火山防災幹は「思った以上に火山灰が残っていて、雨が降ると滑落の危険がある場所もあった」とした。

(8月31日)

長野県のニュース(8月31日)