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山の遭難、地上の救助急げ 松代消防署が訓練

ロープを使って遭難者を担架で運ぶ訓練をする松代消防署員ら=1日、長野市松代町の尼厳山ロープを使って遭難者を担架で運ぶ訓練をする松代消防署員ら=1日、長野市松代町の尼厳山
 長野市消防局松代消防署は1日までの2日間、同市松代町の尼厳(あまかざり)山で遭難者の救助訓練をした。3月の県消防防災ヘリコプター墜落事故で県内唯一の防災ヘリが失われたことを受け、地上からの救助技術を向上させようと、かつて県消防防災航空隊に所属した署員が提案。同署で初めて実施した。1日は14人が参加し、救助手順や機材の使い方を確認した。

 訓練を提案した消防司令補の轟輝雄さん(43)は2009〜11年に県消防防災航空隊に所属した。ヘリが出動しても、天候悪化や視界不良で地上からの救助に頼ることがあり、急傾斜地での長時間の搬送などに対応する訓練の必要性を訴えたという。

 訓練は、単独で入山した40代男性が下山中に約30メートル滑落して足を骨折、呼吸苦に陥っているとの想定。登山口の署員が遭難者役の轟司令補と携帯電話で連絡を取って現場を特定し、救助隊員が登山道を進んだ。立ち木に張ったロープを使って遭難者の担架を運ぶ際は、「大きな声で指示して」「ロープ残り3メートルです」などと声を掛け合っていた。

 署員の冨沢優人さん(20)は「登山経験も浅く、山間地での訓練も初めて。担架の扱いに迷いが生じるなど、スムーズに動くことができなかった。実際の救助ではしっかり対応できるよう、練習を重ねたい」と話した。

(9月2日)

長野県のニュース(9月2日)