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ブロッコリーなど寄生病害虫 原村で国内初確認

 農林水産省は1日、諏訪郡原村の畑で、ブロッコリーやキャベツ、野沢菜など主にアブラナ属の農作物に寄生する重要病害虫「テンサイシストセンチュウ」を国内で初めて確認したと発表した。変色などの生育不良をもたらすが、付着した農作物を食べても健康に影響はないという。土壌を介して拡大するとされ、同省や県などは発生範囲の特定を急ぎ、土壌の移動防止などまん延を防ぐ措置を講じる。

 同省は、テンサイシストセンチュウを確認した農作物を明らかにしていない。8月下旬に農家が生育不良を訴え、同省植物防疫所の防疫官が確認した。同省と県農政部などは1日に会議を開き、テンサイシストセンチュウを確認した畑の土壌を消毒し、村内の農家に車のタイヤや農機具、靴底に付着した土を落とすよう呼び掛けると決めた。

 同省によると、テンサイシストセンチュウはアブラナ属の根に寄生して養分を吸収する。アジア、ヨーロッパ、南北アメリカなどに広く分布。日本には輸入の培養土などに含まれて入った可能性があるとしている。同省は「国内にまん延すると植物に重大な損害を与える恐れがある」として重要病害虫に定めている。

 農家からは被害拡大だけでなく、野菜産地としてのイメージ悪化を懸念する声も出ている。同村の牛山輝明・農林課長は「詳細が分からず不安はある。県などと連携し、状況の把握や対策を進める」と話した。

(9月2日)

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