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花嫁の義足、おしゃれに 諏訪で都内デザイナーの作品展示

「ガラスの義足」と制作した高野さん「ガラスの義足」と制作した高野さん
 長野県諏訪市の観光施設「SUWAガラスの里」で開かれている「シンデレラとガラスの靴展」に1日、都内のデザイナー高野綾美さん(33)が作ったアクリル製の「ガラスの義足」が加わった。

 太ももを入れる「ソケット」と膝関節代わりの「ひざ継ぎ手」は既製品を使用。アクリル加工業者の協力を得て制作した膝下部分は、高さ27センチ、重さ約2キロで、透明なハイヒールを履いた形だ。

 高野さんは昨年度まで、武蔵野美術大(東京)通信教育課程で視覚情報デザインを学んだ。義足を使った米国人美術家の作品にヒントを得て義肢装具士に取材。リハビリ現場も取材し、幼児期の事故で右足の太ももから先を失った20代の女性をモデルに、ウエディングドレスに合う義足を卒業制作で作った。会場ではこの女性モデルが作品を着けてバージンロードを歩く映像も上映している。

 20世紀初めまでに発行されたシンデレラの絵本約150冊などを同展に貸し出した都内のデザイン会社が高野さんの作品を知り、「女性の憧れを応援したい」との思いに共感して展示を仲介した。1日、ガラスの里を訪れた高野さんは「どんな状況でもおしゃれを忘れない女性の気持ちを感じてほしい」と話していた。同展は10月1日まで。

(9月2日)

長野県のニュース(9月2日)