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県信濃美術館改築 設計・運営の充実求める声

県信濃美術館の改築について、要望や質問が相次いだワークショップ=2日、長野市役所県信濃美術館の改築について、要望や質問が相次いだワークショップ=2日、長野市役所
 全面改築して2021年春の開館を見込む県信濃美術館(長野市)を巡り、県は2日、基本設計への意見を募る参加型講習会「県民リレー・ワークショップ」の初回を長野市役所で開いた。約40人が参加し「障害者に優しい施設に」「音楽の演奏会も開ける空間を」などと望む設備や役割を提案。「集客できる企画展はできるか」と運営面の充実を求める指摘も出た。

 県は、全国一多いと言われる県内の美術館・博物館をつなぐ中核施設になることが、同館の役割の一つと位置付けている。講習会には、県立美術館の在り方を県民に問い掛け、全県的に関心を高める狙いがある。県民の意見を設計に反映させるとして計9回開く講習会には毎回、設計者の宮崎浩氏(プランツアソシエイツ代表)が出席する。

 宮崎氏はこの日、信濃美術館に近い善光寺や周辺の地形、地域と「つながる」をテーマに設計すると説明。「最先端の観光施設の役割も担うべきだ」とし、無料で行き来でき、隣接する城山公園と一体化した空間をつくりたいと述べた。県民参加を重視する考えも強調し、工事途中の一般公開を検討するとした。

 参加者の一人は「日展など大規模な展示ができるスペースが必要では」と質問。宮崎氏は「持続可能な館にするため、適切な規模がある。大規模な展示は日程の分割で対応できる」と答えた。周辺の駐車場整備の在り方を問う意見には、長野市の循環バスなども含めてアクセスのしやすさを考える―とした。

 講習会は同日、上田市でも開催。全県民対象の講習会は18日午前10時から岡谷市の県男女共同参画センターで、同日午後3時から安曇野市豊科公民館で開く。ほかに、「美術関係者」「子育て世代」など参加対象を絞った講習会を5回開くことにしている。

(9月3日)

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