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営農と太陽光発電の両立 上田で先進事例報告

ソーラーシェアリングサミットで先進事例の発表に耳を傾ける参加者らソーラーシェアリングサミットで先進事例の発表に耳を傾ける参加者ら
 営農と太陽光発電を両立する「ソーラーシェアリング」の普及を目指す「ソーラーシェアリングサミットin上田」が2日、上田市内で開かれた。高架式の太陽光発電施設を農地の上部に設け、稲作や畑作をしながら売電収入も得る方策について千葉県で取り組む関係者らが報告し、約80人が聞いた。

 ソーラーシェアリングは、2013年に農林水産省が出したガイドラインで「農地の一時転用」として認められ、一定の条件下で農業委員会が転用を許可する。サミットでは千葉県匝瑳(そうさ)市で取り組む事業者らが報告。約40年前に国の土地改良事業で大規模開発したものの、水はけの悪さなどから耕作放棄が進んだ畑作地帯に今年3月開設した「匝瑳メガソーラーシェアリング第一発電所」を紹介した。

 発電所の出力は1千キロワット。発電事業者は、作物への日射を遮りすぎないスリムタイプの太陽光パネルで発電して売電収入を得る。パネルの下に広がる面積約3万平方メートルでの大豆や麦の栽培は若手営農者でつくる合同会社に依頼している。事業者らは「遊休農地解消に一石を投じることができた」「収益の低い農地でも売電収入を活用して農業を続けられる」などと意義を強調した。サミットは、一般社団法人自然エネルギー共同設置推進機構(上田市)が昨年に続いて企画した。

(9月3日)

長野県のニュース(9月3日)