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「ヘボいロボ」楽しく 佐久で自作相撲イベント

自慢のロボットで「ヘボさ」を競った「ヘボコン」自慢のロボットで「ヘボさ」を競った「ヘボコン」
 自作のロボットによる相撲イベント「ヘボコン」が2日、県内で初めて、佐久市子ども未来館で開かれた。技術力ではなく、「創作意欲は高いが、技術はない」など「ヘボさ」を競う大会で、同市のほか、長野市や東京都などから16組が参加。競技開始早々に壊れてしまうロボットもあり、会場は笑いに包まれた。

 ヘボコンは縦50センチ、横1メートルのベニヤ板が土俵。転倒したり土俵外に出たりすると負けで、遠隔操作や自動操縦など、高度な技術力を使っても減点される。うまく作ることや勝敗にこだわらず、ものづくりや科学の楽しさを感じてもらうために、あえて出場のハードルを下げている。海外でも大会が開かれている人気のイベントだ。

 出場したロボットは、自宅にあったおもちゃを土台に電飾で彩ったり、佐久のご当地キャラクター「ハイぶりっ子ちゃん」のデザインで飾ったりとさまざま。会場の投票で決まる「技術力の最も低かった人賞」には、職場の仲間と参加した佐久市中込の会社員黒沢祐一郎さん(50)が選ばれた。

 黒沢さんのロボットは、電気シェーバーの振動を動力源に、接地面に6本の歯ブラシをタイヤのように配置。「歯ブラシをやや斜めにすることで振動で前に進む一方、後退はしにくいので相手ロボットに押されない」と設計したが、本番では一瞬で土俵外に押し出されたことなどが“評価”された。

 黒沢さんは「本当はロボット相撲に勝つつもりで出場したが、良い賞をもらえたのでうれしい」と笑顔。ヘボコン創設者で編集者の石川大樹さん(37)=東京都=は「『成功しなければいけない』と考えることが、取り組みにくさを生む。失敗も次につながる楽しいものだと考えてくれたらうれしいですね」と話していた。

(9月3日)

長野県のニュース(9月3日)