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野村ユニソン 医療機器本腰 子会社を設立

医療機器の開発などを進める「野村メディカルデバイス」の事業所=塩尻市医療機器の開発などを進める「野村メディカルデバイス」の事業所=塩尻市
 産業用機械製造などの野村ユニソン(茅野市)は4日、100%出資の子会社「野村メディカルデバイス」(同、資本金1千万円)を設立し、医療機器分野に本格参入すると発表した。野村ユニソンは20年ほど前から医療機器の製造を手掛けており、さらなる成長が期待できると判断。2023年6月期の目標売上高を20億〜50億円とした。子会社は従業員約10人でスタートし、今後開発担当者として諏訪地方の製造業のOBらを年5、6人ずつ採用するとしている。

 野村ユニソンの野村稔社長は「医療分野は成長が見込め、別会社にした方が開発スピードが上がる。主力事業の一つに育てたい」と説明。これまでは、大学教授ら医療関係者の依頼を受け、医薬品医療機器法(旧薬事法)の許可が不要な範囲で、医療機器の開発、製造をしてきた。新会社では、医薬品医療機器法に基づく製造の許可を新たに取得するなどし、関連法令や品質保証体制などが従来の事業とは大きく異なる医療機器分野に対応させる。2013年ごろから同分野への本格進出を検討していたという。

 野村ユニソンは、医療関係者などの取引先の提案を受け、がんの手術器具や初期診断装置など五つのテーマに絞って開発を進めており、子会社に引き継いで製品化を目指す。製品化は早ければ来年夏ごろとした。

 野村メディカルデバイスは7月19日付で設立。本社を野村ユニソン本社内に置き、塩尻市内にも事業所を設け、今月1日に事業を始めた。野村ユニソンの森昭雄・専務執行役員が1日付で社長に就いた。年間二つから三つずつ開発テーマを増やす方針で、これに合わせて必要な技術を持つ製造業OBらを採用するとしている。

 森社長は「野村ユニソンが得意とする精密加工技術と相性の良い超音波を使った診断機械や、精密加工技術による手術器具などを中心に開発を進める。世の中の役に立つ製品を作りたい」と話した。

 野村ユニソンの17年6月期の売上高は約110億円。

(9月5日)

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