長野県のニュース

県防災ヘリ墜落から半年 9人の命に追悼の花

県消防防災航空センターに設けられた献花台。9月に入っても花を手向ける市民の姿があるという=5日県消防防災航空センターに設けられた献花台。9月に入っても花を手向ける市民の姿があるという=5日
 搭乗者9人全員が死亡した県消防防災ヘリコプター「アルプス」の墜落事故は、5日で発生から半年を迎えた。犠牲になった県消防防災航空隊員が所属した県消防防災航空センター(松本市)に設けられた献花台には、この日も花を手向ける市民が訪問。隊員の派遣元の消防本部では同僚らが黙とうをささげ、松本市入山辺の山中の墜落現場にも関係者が慰霊に訪れた。

 センター1階の献花台には、訪れた人が手向けた花や犠牲になった隊員、ヘリの写真などが並んだ。午前11時すぎ、男性1人が花を手に訪れ、そっと手を合わせた。男性は、救助中のヘリの様子を撮影したという写真パネルを2枚持参。男性が以前に飾ったものの日焼けしてしまった写真との交換を申し出ていた。

 センターによると、9月最初の週末にも家族連れが2組訪れたという。滝沢重人所長は「隊員の思いに報いるためにも、消防防災航空体制の再構築に全力を尽くしたい。安全確保が一番の命題だと思っている」と話した。

 事故で死亡した大工原正治さん=当時(42)=の派遣元の佐久広域連合消防本部(佐久市)ではこの日午前8時半の朝礼に合わせ、20人ほどの同僚が、墜落現場の方角に向かって黙とうをささげた。小平学消防長は取材に、「普段通り業務や訓練に取り組めることに感謝し、彼の分まで人々の安心安全に努めたい」と述べた。

 国内最悪規模となった事故は3月5日に発生。午後1時33分に県営松本空港(松本市)を訓練のため離陸したアルプスは、午後3時12分ごろ、松本市入山辺の山中に墜落しているのが見つかった。松本署の捜査本部の調べによると、墜落地点北西にある尾根を低空で越えようとして林に接触、墜落したとみられている。

(9月5日)

長野県のニュース(9月5日)