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人間は戦争を繰り返し平和会議を何度開いても意見が一致しない。このままでは子どもたちがかわいそう―。そう心配した世界中の動物たちが集まって知恵を絞る。ドイツの作家エーリヒ・ケストナーの「動物会議」(1949年)だ

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第2次世界大戦後、争いの火種がくすぶる時代に書かれた。動物たちが起こしたのは非暴力の反乱だ。国境をなくすなど新たなルールを政治家に約束させる過程は、ユーモアと皮肉にあふれる。そのケストナーならどう描くだろうか。海洋汚染の問題だ

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海に漂うプラスチックごみが増え続け、生態系への影響が懸念されている。魚はレジ袋などが紫外線や波で砕かれてできた微細なマイクロプラスチックを体内に取り込みやすい。京都大の専門家の調査によれば、東京湾のカタクチイワシは8割が消化管から微細プラが見つかった

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昨年、ドイツの北海沿岸に打ち上げられて死んだマッコウクジラを研究者が解剖した。すると4頭の胃から自動車のエンジンカバーやバケツなどプラスチックごみが出てきた。直接の死因は心不全だったが、大量のごみは消化管を傷つける恐れがあった

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クジラの胃のプラスチックごみは人間の責任を厳しく問うている―。カナダの研究者はそう指摘する(米誌ナショナルジオグラフィック日本版)。「動物会議」の動物たちは子どもに地球の未来を託して警鐘を鳴らした。環境問題こそ人間が自ら国境を超えて取り組まねば面目が立たない。

(9月6日)

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