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ベアドッグ 繁殖目指す 軽井沢の「ピッキオ」

出産適齢期を迎えたベアドッグ「タマ」と田中さん。ピッキオが、初めて繁殖を試みる出産適齢期を迎えたベアドッグ「タマ」と田中さん。ピッキオが、初めて繁殖を試みる
 北佐久郡軽井沢町のNPO法人ピッキオは、ベアドッグ(熊対策犬)の繁殖に初めて取り組む。熊の追い払いに適した「カレリアン・ベアドッグ」という犬種を米国の育成機関から導入してきたが、新たに連れてくるには時間がかかるなどの理由で、現在活動する2匹のうち、雌「タマ」の出産を試みる。国内で後継犬を育てて早い時期からハンドラー(飼育士兼訓練士)に慣れさせ、熊を傷つけずに森に追い払うなどの活動を安定的に継続させる狙いだ。

 ピッキオは2004年6月、初代ベアドッグの雄「ブレット」を米国から導入したが、13年4月に急死。2年以上の空白期間を経て15年10月、タマと雄「ナヌック」がやってきた。現在ともに3歳で、タマは出産適齢期という。

 農林水産省消費・安全局動物衛生課やピッキオによると、米国からの犬の輸入では、法律に基づき狂犬病予防注射や抗体検査などが必要で、生まれてから日本に到着するまでに最短でも10カ月ほどかかる。ピッキオは、幼い時期の訓練の大切さや育成機関での委託管理費などを考慮し国内での繁殖を決めた。

 10月、繁殖のための小屋建設とドッグラン整備を始め、来年2月に育成機関から4歳の雄「リオ」を招く予定。タマと一緒に過ごさせ、来春の出産を見込む。生まれれば、訓練を経て19年には本格的に活動させたい考えだ。小屋建設費、育成機関のスタッフ渡航費など計320万円余がかかる見通しで、寄付を募る。

 ブレットと関わり、現在はタマのハンドラーの田中純平さん(43)は「子犬にとって、親や先輩犬の背中を見て育つ期間が大切。世代をつないでいかなければいけない」と話している。問い合わせは、ピッキオ(電話0267・45・7777)へ。

(9月9日)

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