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松本城耐震計画 年度内にとらわれず議論

都内で開かれた専門委員会の初会合都内で開かれた専門委員会の初会合
 震度6強から7の地震が起きると、一部で倒壊の危険性がある―と判定された国宝松本城(松本市)について、天守の耐震対策を検討する専門委員会の初会合が9日、都内で開かれた。市側はこれまで、本年度中に工事内容を盛った耐震対策基本計画を作りたいとしてきたが、この日の会合では想定される最大震度が大きいことや、石垣の強度評価の方法が定まっていないなど課題が多いため、本年度内にとらわれず議論したいと説明した。

 専門委は市教育委員会を事務局に、建築学や都市工学を専門とする学者6人で構成。松本城周辺整備に長年携わる渡辺定夫東京大名誉教授=都市工学=が委員長に就いた。

 市教委は天守の耐震対策に加え、天守5棟の公開の在り方、天守の地盤である石垣の強度評価の方法、天守の防災設備など総合的な防災対策の検討を求めた。矢久保学教育部長は、糸魚川―静岡構造線断層帯を震源とする大地震の発生確率が高いことに触れ、「安全確保のため、ハードとソフトの両面から対策に取り組む必要がある」と述べた。

 松本城は14〜16年度に行われた耐震基礎診断で、最大震度6強〜7の地震が起きた場合、天守5棟のうち乾小天守(いぬいこてんしゅ)の1、2階部分が強度不足で倒壊、大天守や月見櫓(やぐら)は建物が変形する危険性があるなどと判定された。市教委は乾小天守について、7月15日から公開を中止している。

(9月10日)

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