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信州岩波講座 作家の落合さんと監督の河邑さんが対談

第19回信州岩波講座で対談する落合恵子さん(右)と河邑厚徳さん第19回信州岩波講座で対談する落合恵子さん(右)と河邑厚徳さん
 第19回信州岩波講座は9日、本年度最後の第3回講座を須坂市メセナホールで開いた。日本初の女性報道写真家として知られる笹本恒子さん(103)と、昨年101歳で亡くなったジャーナリストのむのたけじさんの2人を追ったドキュメンタリー映画「笑う101歳×2笹本恒子むのたけじ」を上映。監督の河邑厚徳(かわむらあつのり)さん(69)と作家の落合恵子さん(72)が今の時代状況などについて対談した。

 映画は、戦後をたくましく生きる女性の姿などを追った笹本さんや、終戦日に新聞社を辞めて故郷の秋田県で週刊新聞の発行を始めたむのさんの歩みなどを紹介している。

 対談で河邑さんは、笹本さんが組織に属さず、むのさんも戦後に個人で仕事を始めたことを挙げ、2人の共通点は「個人の自由を守り続けたこと」と説明。「自分の信念のままに生きることはなかなかできない。2人は一つの手本になった」とし、「日本が平和でいたのは、戦争のど真ん中を生きてきた世代の力が大きかった」と指摘した。

 落合さんも「この時代の中で個人であり続けることは私にとっても大きなテーマ」と説明。「個人で声を上げるのは大切なこと。右や左で分けるのではなく、一人の人間としてどこまで深めていけるのかが問われている時代だと思う」と話した。

 講座は須坂市や岩波書店、信濃毎日新聞社、NPO法人ふおらむ集団999などでつくる実行委員会が主催。約500人が聴講した。

 【2人の対談要旨は13日付の文化面に掲載します】

(9月10日)

長野県のニュース(9月10日)