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読んで味わう農と食 東信の有志ら、佐久でフリーペーパー創刊

10月に発行予定の秋冬号について話し合う編集部のメンバーたち10月に発行予定の秋冬号について話し合う編集部のメンバーたち
 東信地方のグラフィックデザイナーやイベント企画者などが編集部を立ち上げ、佐久地方と長野県東御市の農業や食を紹介するフリーペーパー「畑゜々(パタパタ)」を発刊した。今後は、支援者を募って農業体験などの催しも実施する計画で、冊子だけにとどまらない活動に取り組む。

 企画の中心は印刷会社キクハラインク(佐久市)専務の菊原貴光さん(35)。2013年、結婚を機に都内から佐久市に移り住んだ。佐久地方の野菜や水のおいしさを実感し、広く発信したいと考えた。直売所などに通ううち、農業や食に関心があるデザイナーらと出会い、編集部の立ち上げにつながった。

 形式は、手に取りやすいようにフリーペーパーに決定。年3回の発行を予定し、7月の創刊号は1万部を印刷した。佐久市市民創錬センターや、佐久穂町の農産物直売所「まちの駅」などに置いてある。

 創刊号はB5判、21ページ。消費者が農産物を知り、買う際の参考にしてもらうことに重点を置いた。佐久市の農家や、南相木村で栽培されるイタリア野菜などを紹介。若い母親が直売所で野菜を買い、南牧村のレストラン店主にフランス料理風のメニューを教わる企画なども載せた。

 編集部はネットで寄付を募るクラウドファンディングを実施し、ホームページ制作費や農業体験関連費用など72万8千円を集めた。今後も、活動を支えるサポート会員を募って資金を確保し、収穫などの農業体験といった催しを企画していく考えだ。

 今月8日、佐久市内で10月発刊予定の秋冬号に向けた会議を開いた。8人が参加し、佐久地方の寒冷で乾燥した気候を生かして、簡単に作れる大根や柿などの干し物を紹介する―といったアイデアが出た。

 菊原さんは「佐久地方の土地は農業に向いているが、後継者は減っている。先を見て、農業と食を盛り上げたい」。佐久市長土呂のデザイナーの小林泰さん(34)は「食や農に関心を持ち始めた一般の若い世代に読んでほしい」と呼び掛ける。

 編集部はキクハラインク内に設けている。問い合わせは同社(電話0267・66・3660)へ。

(9月13日)

長野県のニュース(9月13日)