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山ノ内町が「再議」手続き 補正予算案否決で

 下高井郡山ノ内町は13日、7、8月の豪雨に伴う災害復旧費を含む本年度一般会計補正予算案(総額4800万円)が8日の町議会で否決されたのを受け、地方自治法に基づき議会に審議と採決のやり直しを求める「再議」の手続きに入った。町と議会は互いの対立を否定しているが、再採決で否決が確定すれば議会の解散も視野に入る。

 同法は、「非常の災害」による応急や復旧の施設のために必要な経費を削除、減額する議決があった場合、自治体の首長は理由を示して再議に付さなければならない―と「特別的拒否権」を規定。総務省によると、この規定に基づく再議権の行使は少なくとも2007〜15年度は全国の自治体でなく、極めて異例な事態となる。

 町は13日、再議の理由を含む通知の「再議書」を議会に提出した。

 補正予算案は議長を除く13人で採決し、賛成5人で否決。町内のやまびこ広場に噴水などを設ける概略設計費用など関連経費162万円が「説明不足」と反発を招いたが、議員はこの経費を削除するなどの修正動議を出さず、農地や林道、町道の災害復旧費ごと予算案全体を否決した。

 否決の結果に一部議員は「反対した議員も否決すると思っていなかったのだろう」と漏らす。

 非常災害復旧費や義務費の削除、減額に伴う再議は、行政と議会が政策的に対立する通常の再議とは異なり、一般的に議会の議決が正当性を欠く場合に行われるとされる。

 竹節義孝町長は「法令に基づく手続きとして再議書を出した」と説明。やまびこ広場改修については「議員に理解してもらえるよう説明責任を果たしたい」とした。町側は15日の町議会全員協議会で説明して理解を求める予定だ。議会側は再議の日程を調整している。

(9月14日)

長野県のニュース(9月14日)