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漫才で磨く人間関係 上村小で「授業」

児童とコンビを組んで即興の漫才を披露する桂山さん(右奥)児童とコンビを組んで即興の漫才を披露する桂山さん(右奥)
 全校児童9人の飯田市上村小学校で13日、元漫才師で同市竜丘公民館主事の桂山智哉さん(30)による「漫才の授業」があった。普段は少人数で生活している子どもたちが、大人数の中でも自分を表現したり、コミュニケーションを取ったりする力を高められるようにと、教員らが発案した。学年の違う子ども同士でコンビを組み、それぞれが即興の漫才に挑戦した。

 バーベキューで焼く食材を巡って軽妙に掛け合うプロの漫才の映像を見た後、それぞれのコンビが漫才を披露した。桂山さんは「漫才で一番大事なのはリアクション(反応)」と話し、相手の話に相づちを打つことや、質問を挟むことを助言。「友だちの目をしっかり見てしゃべると、だんだん呼吸も合ってくるはず」と話した。

 ゆったりとした独特の間合いで爆笑を誘った6年生の柄沢聖君(12)は「漫才で大事なことは、普段の会話でも大事だと分かった」。コンビを組んだ5年生の前島祐里さん(11)は「これからは友だちと話すのがもっと楽しくなりそう」と話していた。

 漫才の授業は、普段は学年ごとに1〜3人で行っている国語の授業を全校合同でする「全校国語」の一環。この日は年3回のうちの2回目。今後も漫才を練習し、地域住民や保護者らを招いて来年1月に開く学習成果の発表会でも漫才を披露する予定だ。

 桂山さんは兵庫県尼崎市役所の職員で、飯田市の公民館活動を勉強するため、6月から竜丘公民館の主事として研修中。かつて吉本興業に5年間所属し、コンビの漫才師として活動した経歴を持つ。漫才を教えられる人を探していた同校が講師を依頼した。

(9月14日)

長野県のニュース(9月14日)