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文化財の防火・防災対策見直し 県教委、検討委を設置へ

 県教委は14日、県宝など文化財の防火・防災対策の在り方を考える有識者の検討委員会を設置すると明らかにした。6日に千曲市八幡の武水別(たけみずわけ)神社の神主・松田家の屋敷「松田館(やかた)」で県宝の「主屋(おもや)」など5棟を全焼した火災を受けた。10月中にも初会合を開き、本年度末に報告書をまとめる方針。

 検討委は、文化財保護に詳しい専門家ら数人で構成する。松田館の火災を巡っては、史料の復元作業の人手確保などが課題として浮上した。検討委は防災対策のほか、災害発生後の学芸員らの協力態勢などについても検討する。県教委は報告書を基に、具体的な対策をまとめる。

 原山隆一教育長は14日の県教委定例会後の記者会見で、「県民の宝が焼失したことは大変残念で遺憾。二度と起きないようにし、起きた場合の対応についてしっかりと検討する必要がある」と述べた。

 県教委文化財・生涯学習課職員や県文化財保護審議会の委員は今後、松田館の火災現場を本格的に調査する。県教委は、県宝の指定解除が適当と判断した場合、指定解除を同審議会に諮問。同審議会が答申すれば、県教委は県宝を指定解除することになる。

(9月15日)

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