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御岳山頂付近に入り捜索 「山びこの会」、ドローンで21日にも

 2014年9月27日の御嶽山噴火災害の被災者家族らでつくる「山びこの会」は14日、今月21日にも噴火災害の影響で入山が規制されている山頂付近に入り、ドローン(小型無人機)を使った行方不明者5人の捜索を行うと明らかにした。同会による規制範囲内での捜索は初めて。規制を掛けている木曽郡木曽町は近く、入山許可を出す見込みだ。山頂の剣ケ峰近くからカメラ付きドローンを複数回飛ばして、低空から八丁ダルミ周辺の精密な映像を撮影し、不明者の手掛かりの発見につなげたい考えだ。

 行方不明者の捜索を巡っては、噴火翌年の15年夏に行政による大規模な捜索が終了した後、山びこの会が16年8月と9月に規制範囲の外から目視による手動操縦でドローンを飛ばし、映像を撮影した。しかし、操縦者の場所と撮影地が離れ過ぎていたためよく見えず、操縦が難しかった。低空からくまなく撮影することはできなかったという。このため、今年8月の噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)への引き下げ後、木曽町と規制範囲内からの捜索を協議していた。

 計画によると、剣ケ峰と二ノ池を結ぶ入山規制中の登山道に入り、八丁ダルミ一帯を見下ろすことができる御嶽頂上山荘に近い場所からドローンを飛ばす。ドローン製造のクエストコーポレーション(上高井郡小布施町)に作業を委託し、地上約50メートルの高さを自動操縦で飛行させる。数回の飛行で30〜40分間の映像を撮影するという。

 当日は同会事務局代表のシャーロック英子さん(58)=東京都=をはじめ、行方不明者の家族らも参加。山岳救助に取り組む北安曇郡白馬村の認定NPO法人「ACT(アクト)」のメンバーが同行し、安全の確保に協力する。シャーロックさんは「待ち望んでいた現場近くでの捜索が実現する。手掛かりを見つけるとともに、山頂付近を訪れたいと願う遺族の方々にも撮影映像を見てもらいたい」と話している。

 現在、山頂付近では木曽町所有の御嶽頂上山荘の解体作業が始まっており、町はこの作業と日程的に重ならないことを条件としていた。原久仁男町長は「一般登山者と違い、行方不明者の捜索なので特別に許可するつもりだ」とした上で、「火山灰がない安全な場所でドローンを扱うのであれば、それほど危険ではないと思う」としている。

(9月15日)

長野県のニュース(9月15日)