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先進光学衛星の林業活用目指す 信大がJAXAから受託研究

 信州大(本部・松本市)は21日、2020年度打ち上げ予定の先進光学衛星に載せる高性能センサーを、松枯れの被害対策に生かす研究を始めると発表した。先進光学衛星を打ち上げる宇宙航空研究開発機構(JAXA)からの受託研究。本年度は米国の人工衛星に搭載した同じ性能のセンサーを使って松本、伊那両市で松枯れの詳細な解析をし、打ち上げ前にセンサーが林業に生かせるかを確かめる。

 センサーは赤色と、光の一種「近赤外線」の間の波長帯「レッドエッジ」を感知できるという。記者会見した信大山岳科学研究所(上伊那郡南箕輪村)の加藤正人教授によると、センサーと自身が開発した解析技術を使えば、樹木の松枯れ被害の程度や、森林の樹種を細かく把握できる。

 信大は7月、米国の衛星に搭載したセンサーで松本、伊那両市の森林の画像を撮影済み。今後解析を進める。

 この他、中野市では米国の衛星で撮った画像を使い、森林のどの部分にどの樹種が分布するか調べる。事前に把握できれば、計画的な伐採が可能になるという。

 国産の衛星で調査できるようになれば、米国の衛星を使うより経費は圧縮できる。加藤教授は「国産の先進光学衛星を、林業分野でも全国的に活用できるようにしたい」と話した。

(9月22日)

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