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山ノ内町 補正予算案を「再議」で可決

再議の採決で、補正予算案に賛成し、起立する議員=山ノ内町役場の議場再議の採決で、補正予算案に賛成し、起立する議員=山ノ内町役場の議場
 下高井郡山ノ内町は9月定例会最終日の22日、町議会が8日に賛成少数で否決した本年度一般会計補正予算案(総額4800万円)を、地方自治法に基づき審議と採決のやり直しを求める「再議」にかけ、町議会は原案通り全会一致で可決した。予算案に盛った町内のやまびこ広場改修計画に一部議員から「説明不足」との批判が上がり、補正予算案全体が否決されていた。

 議長を除く13人が、まず8日の議決の通り否決するか採決。賛成はなく、原案を改めて採決し、全員が賛成した。

 町は補正予算案に、夏の豪雨に伴う農地や林道、町道の復旧費2378万円や、県道工事負担金など義務費133万5千円を計上。同広場に噴水などを設ける概略設計費用など162万円も盛った。議会は8日、賛成5人で否決。関係者からは災害復旧の遅れを懸念する声が出ていた。

 地方自治法は、義務費や非常災害復旧費が削除、減額された場合、首長は再議に付さなければならない―と規定。町はこの規定に基づき、再議にかけた。町は再議に先立ち、15日の町議会全員協議会(非公開)で広場改修計画を説明した。

 再議の討論では、8日の採決で反対した議員の一人が「全協で広場改修の概略の説明があった。総合的な判断で賛成する」と発言。一方、反対した議員が予算案を修正せず予算案全体が否決されたことに、「いかに正当化しようと認められない。木を見て森を見ない議論だった」と批判する議員もいた。

 非常災害復旧費の削除に関する再議権の行使は全国的にも異例。一般的に、議会の議決が正当性を欠く場合に行われる。

 閉会後、竹節義孝町長は取材に「一部で予算審議や議会運営に混乱があったのだと思う。予算を適正に執行していきたい」と話した。

(9月23日)

長野県のニュース(9月23日)