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小津監督の思い出、女優ら語る 蓼科高原映画祭

記念品を受け取る山内静夫さん=23日、茅野市民館記念品を受け取る山内静夫さん=23日、茅野市民館
 茅野市で開催中の「第20回小津安二郎記念・蓼科高原映画祭」は23日、小津作品に出演した女優の司葉子さんと岩下志麻さん、小津作品のプロデューサーだった山内静夫さんらを招いてメインイベントを茅野市民館で開いた。司さん、岩下さんを交えた対談で進行役を務めた山内さんは、脚本家野田高梧と組んで数々の名作を生んだ小津監督の名前を冠した映画祭について「まちの誇りと思って大事にしてほしい」と呼び掛けた。

 「小早川家の秋」(1961年)に出演した司さんは「東宝所属だったので(松竹の)小津監督の作品には出ることはできないな、と諦めていたが、出演でき、いろいろなものを頂いた」。小津作品に多用された赤色の衣装で登場した岩下さんは、「『秋刀魚(さんま)の味』(62年)での指導は厳しかったが、最後にもう一本撮ろうと声を掛けてもらった」と振り返り、「蓼科高原は空気はきれいだし、食べ物もおいしい。時間の許す限り映画祭に参加していきたい」とした。

 小津映画の常連俳優だった佐田啓二さんの長女で女優の中井貴恵さんは「麦秋」(51年)のシナリオの朗読を披露。両親に連れられて蓼科高原で遊んだ思い出があるといい、「茅野市は私にとっても第二のふるさと。映画祭で盛り上がってくれればうれしい」と話した。

 映画祭の実行委員会は山内さんに、映画祭の開催に尽力したとして感謝状と記念品を贈った。

(9月24日)

長野県のニュース(9月24日)