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都内署名396人「励みに」 軽井沢のバス事故遺族会

息子を亡くした大谷慶彦さん(右)の呼び掛けに応じて署名する女子大生=24日午前10時すぎ、東京都台東区息子を亡くした大谷慶彦さん(右)の呼び掛けに応じて署名する女子大生=24日午前10時すぎ、東京都台東区
 北佐久郡軽井沢町で昨年1月、大学生ら15人が死亡したスキーバス転落事故の遺族でつくる「1・15サクラソウの会」は24日、業務上過失致死傷容疑で書類送検されたバス運行会社「イーエスピー」の社長と当時運行管理者の元社員の起訴を求める署名活動を東京都内で行った。約3時間で396人の署名が集まり、同会代表の田原義則さん(52)は「励みになった。事故を思い出してもらい、安全な運行管理と利用のきっかけになってほしい」と語った。

 遺族と弁護団計14人が東京都台東区の京成上野駅付近に立ち、「再発防止に向けた署名活動をやっております。ご協力をお願いします」と呼び掛けた。

 東京農工大1年だった大谷陸人さん=当時(19)=の父・慶彦さん(52)のもとには、同大4年の女性(21)が歩み寄った。「事故があった日、私も夜行のスキーツアーバスで長野県に向かっていた」とし、「生きていることに感謝し、ご冥福を祈って署名した」。慶彦さんは「同じような年齢の人が忘れずにいてくれてうれしい」とする一方、「息子を元に戻してほしいというのが本意。(署名で)バス業界が良くなってほしい」と願った。

 早稲田大4年だった阿部真理絵さん=当時(22)=の父・知和さん(58)の呼び掛けに応じて署名した千葉県松戸市の小学4年佐藤七海さん(10)は、「かわいそうだった。速度は遅くてもいいから、しっかり休んで事故がないよう運転してほしい」。知和さんは「実効性のある対策を(国に)望む」と訴えた。

 法政大4年だった花岡磨由さん=当時(22)=の父・均さん(61)は「再発防止につなげるために起訴に持ち込みたい」。東海大1年だった池田衣里さん=当時(19)=の父(52)は「今の自分にできることは、事故を風化させずに、同じ目に遭う人がいない世の中にすること」と話した。

 同会によると、インターネット経由を含め、これまでに7千筆以上の署名が集まった。年内にも長野地検に提出する。

(9月25日)

長野県のニュース(9月25日)