長野県のニュース

持ち去り公文書 既に発見 佐久市内の女性所持

 佐久市の県佐久合同庁舎から同市職員をかたる人物が同市宛ての公文書8件を持ち去った問題で、県佐久地域振興局は25日、市内16世帯分の特別児童扶養手当に関する個人情報が記された文書を含む7件が22日に見つかっていたと発表した。悪用された形跡はないという。残る1件は見つかっていないが、個人情報が含まれていないという。

 同局によると、問題を巡る同局の22日夜の記者会見直前の同日夕、20日に文書を持ち去った人物と似た女性が市職員をかたって来庁。公文書を受け取ろうとしたため、職員が佐久署に通報した。署員が任意で事情聴取し、女性の車から文書を発見した。文書発見の公表が25日になったことについて、同局の井出英治局長は「佐久署から捜査に関わる情報は公表しないよう指示されたため」としている。

 同局は、公文書が見つかり、同局側に落ち度があったとして、被害届は出さないと決定。女性は市内在住者で、持ち去った理由などは「調べておらず、不明」とした。佐久署も明らかにしていない。

 問題は20日に発生。佐久市職員をかたる人物が夕方に来庁し、公文書を持ち出した。受付窓口にいた警備員は確認簿に氏名や所属などを記入させていなかった。翌日もよく似た人物が来庁し、文書の受け取りを申し出たが、職員が氏名などの記載を求めると、受け取らずに立ち去っていた。

 文書発見の発表が遅れたこともあり、特別児童扶養手当に関する文書を扱う県佐久保健福祉事務所には、自分の情報が含まれているかを心配する電話が25日までに計14件寄せられた。井出局長は「心配をした方々には申し訳ないが、(発見時に発表しなかった)判断が誤っていたとは考えていない」と述べた。

(9月26日)

長野県のニュース(9月26日)