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親を思う心、「孝行猿」の劇や作文朗読 伊那・長谷小で「集会」

3年生は孝行猿の物語を一生懸命に演じた3年生は孝行猿の物語を一生懸命に演じた
 親猿を思う子猿の姿を描いた民話「孝行猿」が地元に伝わる伊那市長谷小学校で28日、30年ほど前から毎年開いている「孝行猿集会」があった。全校児童65人に加え、保護者や住民、近くの福祉施設に入居するお年寄りら約70人が体育館に集まり、子どもたちが練習してきた劇や作文の朗読を見守った。

 劇は3年生11人が上演。猟師に撃たれた母猿がいろりの上につるされ、子猿たちは生き返らせようと代わる代わる手を当てて温める。その様子を見た猟師は後悔し、二度と猟をしないと決める―というストーリー。子猿役の児童は、撃たれた母猿に「かあちゃーん」と叫んで駆け寄った。幕が下りて場面が変わるたびに慌ただしく大道具を動かすなど、みんなでチームワーク良く動いていた。

 子猿を演じた田野綾音(あやね)さん(8)は「緊張したけれど楽しかった」。家族で見守った母琴枝さん(36)は「集会は親が子を、子が親を思う気持ちを実感することができる貴重な機会」と話していた。

 上演前には、各学年の代表が親孝行をテーマに作文を朗読。「けがをして背負ってもらった時、父の背中を大きく感じた」などと自分の体験を振り返っていた。

(9月29日)

長野県のニュース(9月29日)