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「期待と信頼に応える」 マスコミ倫理懇 長野で閉会

大会申し合わせを採択し閉会したマスコミ倫理懇談会全国協議会の全国大会=29日午前、長野市大会申し合わせを採択し閉会したマスコミ倫理懇談会全国協議会の全国大会=29日午前、長野市
 長野市内のホテルを会場に開いたマスコミ倫理懇談会全国協議会の第61回全国大会は29日午前、全体会議を行った。前日の分科会ごとに座長が内容を報告。「倫理水準のさらなる向上に努め、読者・視聴者の期待と信頼に応える」などとする申し合わせを採択し、閉会した。

 報告のうち「実名報道の意義」の分科会は、英国や米国を中心に実名だからこそ意義があるという社会的な流れがある一方、国内では「放置すれば匿名社会が確実に進行する」と危機感を表明。「現場で取材する記者が、人そのものをファクトとして伝える信念と積み重ねが大切。実名報道の意義を若い記者と議論してほしい」とし、各社に取り組みを促した。

 「国益とメディア―在日米軍基地、原発問題をどう報じるか」の分科会は、全国瞬時警報システム(Jアラート)の発表文をそのまま放送することが誤った情報の拡散につながることはないか―など、参加者からの問題提起を報告。政府の発表文ではなく、取材に基づき自分の言葉で伝える重要性を再確認した。

 全体討議では、会場から「そもそも国益とは何かを、よく議論しなければいけない」といった意見が出された。

 午後は、参加者が1998年長野冬季五輪の競技施設や、太平洋戦争末期に長野市で建設が進められた「松代大本営地下壕(ごう)」を視察した。

 「いま、メディアの信頼と役割は」をメインテーマに掲げた今大会は、約300人が参加。次回は来年9月、札幌市で開く。

(9月29日)

長野県のニュース(9月29日)