長野県のニュース

「貨客混載バス」飯綱町で運行スタート

 上水内郡飯綱町と長電バス(長野市)、ヤマト運輸長野主管支店(同)は1日、町内を走る路線バス牟礼線で、乗客と一緒に荷物を運ぶ「貨客混載バス」を県内で初めて導入する。赤字が続く生活路線を維持する狙いで、どの程度の赤字削減効果があるか検証する。ヤマト運輸と長電バスは、他の路線や鉄道などでも導入できるか検討の材料にする。

 貨客混載バスは、座席の一部に荷物を運べるスペースを設け、利用が比較的少ない昼間に、荷物を載せて有償で運ぶ仕組み。岩手県や宮崎県、北海道などの人口減少が進む地域で導入事例がある。飯綱町は、牟礼線の乗客数の減少により、2014年度から3年間、年210万〜826万円の赤字を補填(ほてん)して路線を維持。荷物の配送手数料が収益源になることから、貨客混載を検討してきた。

 牟礼線の貨客混載バスは午前中の1日1便で、長電バス信濃町営業所(上水内郡信濃町)のバスを使う。

 同営業所を午前9時20分に回送で出発し、長野市穂保のヤマト運輸長野主管支店で荷物を積み込む。牟礼線の見晴停留所(飯綱町)へ向かい、客を乗せて10時45分に出発。乗客は終点の飯綱営業所まで乗ることができ、同営業所で町内配達分の荷物を降ろす。再び回送でヤマト運輸信州信濃町センターまで行き、全ての荷物を降ろした後、長電バス信濃町営業所に戻る。

 牟礼線は通常、JR長野駅(長野市)を出発するため、長電バスは貨客混載用の1便を運行ダイヤに追加する。バス内には、通常の荷物を入れる専用の箱を四つ、冷凍便と冷蔵便の箱を一つずつバスの座席に固定し、荷物を受け入れる。運べる荷物は計350キロ未満で、主に中国地方や東北地方から運ばれてくる荷物を載せる。

 貨客混載サービスはこれまで、牟礼線と同様に乗り合いバスで認められてきたが、需要の高まりを受けて国は対象を拡大。9月から中山間地や離島などのタクシーや貸し切りバスでも解禁された。

(10月1日)

長野県のニュース(10月1日)