長野県のニュース

斜面

機械での見分けが難しかった果樹の選別がカメラに使われるイメージセンサーと人工知能(AI)の進歩で可能になりつつある。選果作業の全自動化も「ディープラーニング」と呼ばれる自ら学習する新技術によって夢ではなくなった

   ◆

先日、慶応大学が機械メーカーと開発し、発表した装置は腐ったミカンをつぶさず素早く取り除くことができるシステムだ。腐り具合や傷の度合いを測定し、やさしくつかむ。目下、軟らかなイチゴやトマトの選別から箱詰までの自動化も研究中という

   ◆

最初は広告、防犯などの分野で、次は農業や交通、物流に、将来は通訳、教育、秘書など知的労働へ、人工知能がカバーできる領域はじわじわ広がるだろう―。AI研究第一人者の松尾豊さんが著書で予測している。人事採用の助手としてもAIが幅を利かす日は遠くなさそうだ

   ◆

こちらはAI選別の方がましと思った議員もいるのではないか。事実上解党し新党「希望の党」に合流することを決めた民進党である。それも「安全保障や憲法観が合わなければ排除する」という小池百合子代表の選別を甘受するとなれば理解に苦しむ

   ◆

政権を担ったプライドもかなぐり捨て“小池人気”にすがる図は、党全体が重い自信喪失に陥ったかのよう。踏み絵を踏まされても「ただの人」になるよりはいい―。そんな議員がいるとしたら情けない。もとは安倍首相の大義なき解散が招いた混沌(こんとん)だ。手練手管が政治風景を荒廃させる。

(10月1日)

最近の斜面