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県信濃美術館 建物に別れ 全面改築で休館

県信濃美術館前で開いた閉館式典。外壁に50年余の歴史が写真で映し出された=30日午後6時、長野市県信濃美術館前で開いた閉館式典。外壁に50年余の歴史が写真で映し出された=30日午後6時、長野市
 全面改築のため、1日から長期休館に入る県信濃美術館(長野市箱清水)は30日、同館前の広場で閉館式典を開いた。約120人の関係者が、外壁に大映しにされた過去の企画展などの写真を見ながら、半世紀余の歩みを振り返り、新たな歴史を刻む新館に期待を寄せた。

 式典で橋本光明館長は、「五十にして天命を知る」との論語の一節を引用し、「美術館も50歳で自らの役割を果たし、幕を下ろす」とあいさつした。

 出席者は、印象深い過去の展示など一人一人思い出を語った。曲面で構成した屋根が特徴的な同館の建設に関わった男性は「建築自体が作品になるように、と思いを込めた」と振り返った。

 地面と同館建物を輪ゴムをつなげて作った無数の線でつないだインスタレーション(設営芸術)には木々の映像を投映。同館を記憶にとどめるための演出で、出席者全員で見つめた。

 改築は、県が100億円余をかけて行い、近くの善光寺、城山公園と一体的空間をつくるとしている。再開館は2021年の予定。

(10月1日)

長野県のニュース(10月1日)