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火の粉の嵐 飯田「裸祭り」勇壮に

降り注ぐ火の粉の中で威勢良く桶を振る若者降り注ぐ火の粉の中で威勢良く桶を振る若者
 飯田市山本の七久里(ななくり)神社で30日夜、600年以上続くとされる伝統の「裸祭り」があった。五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災などを祈り、七つの集落から1人ずつ選ばれた若い男性たちが上半身裸で桶(おけ)を振った。勢いよく降り注ぐ火の粉をものともしない勇姿に、観客たちは引きつけられていた。

 午後7時、大輪の打ち上げ花火とともに、各集落の住民が境内に集まり、子どもから大人までの「オイサ」「オイヨ」と力強い掛け声で、会場が一つになった。境内中央にある筒状の花火「連合大三国」の下で7人が一斉に桶を振ると、盛り上がりは最高潮に。

 桶を振った熊谷純久さん(37)は、15キロある桶を想定し、2歳の娘を持ち上げて練習に励んできた。「勝手が違って思ったより大変だったが、周りの声援で最後までやりきれた」。祖母の岡庭きよさん(88)は孫の晴れ舞台を見に、若い頃はよく訪れたという祭りに久しぶりに足を運んだ。「(孫が)まさか選ばれるとは思っていなかったので、本当にうれしい」と目を細めていた。

(10月1日)

長野県のニュース(10月1日)