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飯綱で貨客混載バス発車 県内初導入

1日に運行が始まった貨客混載バス。一部の座席に荷物用の箱が固定されている1日に運行が始まった貨客混載バス。一部の座席に荷物用の箱が固定されている
 上水内郡飯綱町と長電バス(長野市)、ヤマト運輸長野主管支店(同)は1日、町内を走る路線バス牟礼線で、乗客と一緒に荷物を運ぶ「貨客混載バス」の運行を始めた。赤字が続く生活路線の維持が狙いで、導入は県内初。初日の荷物は5個で、飯綱町内で客も乗せながら長野市から同郡信濃町まで運んだ。

 貨客混載バスは、利用が比較的少ない昼間に荷物を載せて運び、配送手数料が収益源になる仕組み。この日は荷物を積み込む長野市穂保の同支店で出発式があり、峯村勝盛町長は「公共交通の維持が課題になる中、3者にメリットがある画期的な事業」と期待。ヤマト運輸の小林秀朝・北信越支社長は、ドライバーの負担が減ることで「今まで以上にきめ細かなサービスができる」とし、長電バスの湯本卓邦社長は「地域の足を守る責任を感じる。他の路線でも実施できるか考えたい」と述べた。

 座席には縦60センチ、横80センチ、高さ60センチの箱が固定され、ヤマト運輸の従業員が荷物を積み込んだ後、引き渡しの記録となる「荷物切符」をバスの運転手に手渡した。出発式を経て牟礼線のルートに向かい、途中の停留所からは一般客が乗り込んだ。

 飯綱町のしなの鉄道北しなの線牟礼駅に行くため途中の停留所で乗車した町内の女性(33)は「人と荷物を一緒に運ぶのは便利だと思う」。同町に派遣されて6月まで副町長を務め、貨客混載バス導入を主導した総務省の小沢勇人さん(32)も乗車し、「他の地域のモデルとなってほしい」と話した。

(10月2日)

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