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タカノ、AI活用 カナダ企業と合弁会社 ソフト開発販売

 タカノ(上伊那郡宮田村)は3日、電子部品の検査用に使う人工知能(AI)活用のソフトウエアを開発販売するため、カナダのAIソフトウエア販売会社「エレメントAI」と合弁会社を設立すると発表した。本店はシンガポールに置き、日本とカナダに拠点を開設。タカノはAI技術を活用して液晶などの自社検査装置の競争力向上を図るとともに、グループとしてソフトウエア販売を新たな収益源に育てる。

 タカノによると、同日、エレメント社との間で合弁会社の設立契約を締結。設立時期については、シンガポール関係当局の必要な承認を得て、速やかに立ち上げるとした。資本金は20万米ドル相当額を予定し、両社が折半で出資する。

 タカノによると、エレメント社はカナダ・ケベック州モントリオールにあり、2016年10月に設立。AIが自ら学習し判断能力を高める「ディープラーニング(深層学習)」と呼ばれる技術を生み出した一人、モントリオール大のヨシュア・べンジオ教授が創業者に加わっている。AIの産業界での活用を目標に掲げているという。

 一方、タカノは経営基盤の強化に向けて主力の一つである検査装置製造に力を入れる戦略。9月29日には都内の企業から半導体関連の検査装置の製造販売などの事業を譲り受ける契約を結び、従来の主力の液晶分野だけでなく半導体分野の開発・販売体制を強化すると発表したばかりだ。

 エレメント社のAI技術も生かして開発したソフトウエアを組み込むことで検査装置の高性能化を図り、「まずは液晶製造工程における、さらなる歩留まり向上のニーズに応える」と説明。同時に合弁会社として、電子部品メーカー向けにソフトウエアを販売することを計画している。

 タカノは合弁会社の詳細な事業内容や代表者名などについて、今後エレメント社と協議して決めるとしている。

(10月4日)

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