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千曲川にサケ、今季は早め 飯山と野沢温泉の境で初確認

西大滝ダムの魚道で今季初めて確認されたサケ=7日西大滝ダムの魚道で今季初めて確認されたサケ=7日
 飯山市と下高井郡野沢温泉村境にある千曲川の東京電力西大滝ダムの魚道で7日、今季初めてサケ1匹の遡上(そじょう)が確認された。長野、新潟両県などでつくる信濃川中流域水環境改善検討協議会が毎年9月11日〜11月10日に行う遡上調査で、昨季より3週間余り早い。昨季は期間中の確認数が1匹にとどまっただけに、関係者は順調に遡上が続いてほしいと期待している。

 午前8時すぎ、調査を任されている高水漁協(飯山市)理事の宮本惣次さん(79)が魚道に仕掛けた籠を引き揚げると、体長70センチ、体重4キロの雄が勢いよく動き回っていた。胴体の一部に傷を負っていたという。宮本さんは「よく上ってきてくれた」と声を掛け、体長を測り、写真に収めた後、ダム上流に放した。

 同協議会は西大滝ダムの約30キロ下流にあるJR東日本宮中取水ダム(新潟県十日町市)でも遡上調査をしており、5日までに146匹を確認している。宮本さんは「昨年は西大滝まで上ってきたのが1匹だけで心配だった。今年はもっと遡上してきてほしい」と話している。

 千曲川へのサケの稚魚放流は長野県が1980〜2000年、NPO法人「新潟水辺の会」(新潟市)が07〜15年に行ったが中断していた。これ以上空白期間が長引けば遡上が絶えるとして、県は来春の放流再開を判断。飯山市や野沢温泉村、下水内郡栄村、県漁業協同組合連合会などと今年8月、「千曲川(西大滝下流)水環境改善促進協議会」をつくり、来年3月に千曲川と支流で稚魚20万匹を放流することにしている。

(10月8日)

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