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飯田の児童ら、俳優と共演 地元が舞台の映画

 飯田市を舞台にする映画「いつくしみふかき」の撮影が順調に進んでいる。互いに反発していた父と息子が30年ぶりに再会し、親子の絆を取り戻していく内容。ダブル主演は、俳優の渡辺いっけいさん(54)と遠山雄さん(33)=本籍・飯田市南信濃、東京=が務める。8日は物語の要となるシーンで、俳優の金田明夫さん(62)も加わり、公募で集まった飯田下伊那地域のエキストラ約20人と共演した。

 作品は、飯田を映画で盛り上げようと遠山さんが企画。渡辺さんと遠山さんは親子役で、金田さんは教会で2人の面倒を見る牧師を演じる。9月20日にクランクイン(撮影開始)し、今月10日にクランクアップを迎える。

 8日は、映画のクライマックス部分。撮影の合間に渡辺さんは、黒の衣装にプロジェクターの画像を投影するなどおどけた動きをして、エキストラの子どもたちの緊張を和らげていた。飯田市追手町小学校4年の吉川彩夏さん(10)は「映画に出られてうれしい。完成したら家族と見に行きたい」と笑顔だった。

 映画撮影では、食事の提供などボランティアスタッフとして約100人が登録。登録していないボランティアやエキストラも含めると飯田下伊那地域で約500人が関わっているという。遠山さんは「ここまで協力してもらえるとは想像していなかったのでびっくり」と話す。

 渡辺さんは「飯田の人たちは芝居がうまい。負けちゃうなと思う瞬間があったほど。監督の言うことに対して素直でした」。生まれも育ちも東京という金田さんは「ほんわかとした雰囲気で、人との触れ合いを楽しめる」と飯田の印象を語った。

 祖父母が飯田市南信濃に住んでいた縁で、幼少期によく同市に訪れていたという遠山さん。思い出のある地で撮影できることに喜びもひとしおだ。「残りの撮影や(2019年予定の)映画公開までの時間を全力でやるだけ」と意気込んでいる。

(10月9日)

長野県のニュース(10月9日)