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〈除名や脱党は…常習犯である〉と書いたのは尾崎行雄(1858〜1954年)だ。明治から昭和の激動期、時には命の危険にさらされながら理想とする議会制民主主義を追い求めてきた。「憲政の神様」と称された人の独白である

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主義や政策でつながり国民や国家のために行動するのが「政党」との考えを貫いたからだ。利害で結び付き道理を脇に追いやった「徒党」ばかりの状況が我慢できなかったのだろう。政党政治を育てられずに軍部や官僚の独断専行を許した悔いもにじむ

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国会議事堂近くにある尾崎の銅像は「今」をどう見つめているだろうか。衆院選がきのう公示された。政党の離合集散は常とはいえ、野党第1党の民進党の分裂と希望の党への合流に失望していないか。「徒党」を組むだけだとしたら日本の政党政治は少しも進歩していない、と

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国会では与党が民主主義や平和を左右する重要法案の採決を強行する場面が繰り返された。安倍1強体制のもと、首相が自民党内で深く議論されていない政策変更を打ち出しても、阻む声は出ずに素通りして公約になる。時の権力への迎合が過ぎないか

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「表決堂」とは論議を尽くさず採決する国会をやゆした100年前の言葉。耳が痛いと感じる議員がいればまだ救われる。有権者にも尾崎の言葉を一つ。命令をうのみにするような国民では「民政維新」は成就できない。行動する前にまず批判せよ。一度、自分の良心のふるいにかけよ―。

(10月11日)

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