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先生は町の会社の若手社員 坂城中で放課後学習会始まる

生徒の質問を受けて数学を教える上野さん(右)生徒の質問を受けて数学を教える上野さん(右)
 埴科郡坂城町の坂城中学校で11日、3年生を対象にした放課後学習会が始まった。受験勉強に本腰を入れ始める時期に、学習の習慣を身に付けるきっかけにしてほしいとの初の試み。町内在住の教員OBのほか、理系科目や英語が得意な町内企業の若手社員らがボランティアで講師を担うのが特徴だ。初回は3人が、正答を導く手助けをした。

 坂城中の堀口潔校長が「坂城の子は坂城で育てる」ことを目標に、学習会を計画。町内企業を回って呼び掛け、20代の若手を中心に5社8人の協力を得た。堀口校長は「企業にとっては地域貢献になり、学校にとっては地域に根差した学校づくりや教員の負担軽減になる」と話す。

 学習会は毎週水曜の午後3時40分〜5時に行い、3年生全148人のうち47人が参加を希望した。勉強する科目や問題集は生徒自身が決める。教員OBも含めた19人の講師のうち、毎回、元教員と社員から計3〜4人が来校し、生徒の質問に答える仕組みだ。

 11日は、生徒たちが数学や英語、社会などの問題集を広げ、私語をせずに黙々と学習に取り組んだ。教室の所々で手が挙がると、講師が助言していた。

 講師として参加した自動車向けベアリング部品製造の栗林製作所の社員、上野克弥さん(25)は大学院で機械工学を専攻。数学を教え「中学生の問題は覚えていないこともあって苦労したが、生徒たちの力になれればいい」。

 上野さんに数学の質問をした宮下友希さん(14)は「1次関数の簡単な解き方を教えてもらった。自宅よりも周りのみんなから刺激を受けるし、すぐに質問できるので、苦手な部分を中心にやっていきたい」と話していた。

(10月12日)

長野県のニュース(10月12日)