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木島平村教育長を罷免 村議会が同意

村議会の閉会後、村役場で記者会見する日台村長(左)と内藤副村長=12日午前9時16分、木島平村村議会の閉会後、村役場で記者会見する日台村長(左)と内藤副村長=12日午前9時16分、木島平村
 下高井郡木島平村議会は臨時会最終日の12日、村教育委員会の50代の男性職員が7月に自殺した問題に関係し、日台正博村長が提出した村教育長の内堀幸夫氏(62)を罷免する人事案に賛成多数で同意した。

 2015年の改正地方教育行政法施行で、それまで教育委員が互選した教育委員長と教育長は、首長が議会の同意を得て任命、罷免する常勤特別職の教育長に統合。県教委教育政策課は、改正法施行後の教育長の罷免は「聞いたことがない」としている。

 臨時会後、村役場で記者会見した日台村長は、教育長が罷免されるという極めて異例な事態になったことについて、「職員が自ら死を選ぶということになった。二度と起きないようにしたい」と述べた。「職場の長である私にも責任があると考えている」と自身の処分を示唆した。

 職員の自殺を受け、村は職員への聞き取り調査を実施。日台村長は臨時会初日の2日、「職務上厳しい指導があり、職員を失う重大な結果になった」として、内堀氏の罷免を求める議案を提出した。日台村長は取材に、調査結果から内堀氏の指導と自殺について「ある程度の因果関係はあった」としていた。

 議会は2日、議長を除く全村議9人でつくる「教育長罷免人事案件調査特別委員会」を設置し、12日までに非公開で3回審議。村によると、聞き取り調査を担当した内藤克彦副村長や内堀氏が説明した。

 12日の臨時会は、議長を除く全村議9人が無記名投票で採決。結果は賛成7人、反対2人だった。特別委の萩原由一委員長は閉会後の取材に「議員それぞれが判断した結果」と話した。特別委の審議内容については、非公開を理由に明らかにしなかった。

 内堀氏は元県職員で、昨年3月に県立歴史館長を退職。同10月に教育長に就いた。自身が罷免されたことについて、内堀氏は取材に「議会が判断したことと受け止めている」と述べた。

 臨時会閉会後の会見で内藤副村長は、内堀氏の指導内容について、個人を誹謗(ひぼう)中傷するようなものはなく「一般的なパワハラには該当しない」と説明。「職務上の注意、指導が行き過ぎた。受け取る側が苦慮して悩んでいた」と述べた。内堀氏の指導について、日台村長は「事務的な処理や手続きについて厳しく指導した」としつつ、具体的な内容は「言葉が一人歩きする」と明らかにしなかった。

 後任の教育長は決まっておらず、当面は教育委員で教育長職務代理者の佐藤秀雄氏が任務に当たる。

(10月12日)

長野県のニュース(10月12日)