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岩波茂雄の生涯描いた紙芝居 12月2日諏訪で上演へ

紙芝居の絵を確認する諏訪市信州風樹文庫の運営委員紙芝居の絵を確認する諏訪市信州風樹文庫の運営委員
 諏訪市信州風樹文庫の運営委員会が、創立70年の記念事業として制作していた紙芝居がほぼ完成した。地元出身で岩波書店(東京)を創業した岩波茂雄(1881〜1946年)の生涯を描いた作品で、絵はA2判で計22枚。12月2日に同文庫で初上演する。

 絵は同文庫の運営委員でイラストレーターの谷沢信憙(のぶよし)さん(77)=諏訪市中洲=が担当した。17日夜の運営委員会で、絵を机に並べて、出席した11人が1枚ずつ最終確認をした。委員らは「なかなか良い表情」「岩波の顔が幼すぎないか」などと意見を述べた。谷沢さんはこれらを参考に数枚を手直しするという。

 紙芝居の物語は、岩波の親友で哲学者の安倍能成(よししげ)(1883〜1966年)が書いた「岩波茂雄伝」や、岩波本人が書いた文章を集めた「岩波茂雄文集」が基になっている。カラモモの木で遊んだ幼少期や、古書店を開いて夏目漱石に「こころ」の出版を依頼する場面、岩波文庫の発刊に至る様子などが盛り込まれている。

 完成した絵はラミネート加工し、11月には上演の練習を始める。谷沢さんは「私が描いた絵が、若い世代に岩波茂雄の功績を伝える一助となればうれしい」と話していた。

 信州風樹文庫は、岩波書店が戦後発刊した書籍のほとんどを収蔵していることで知られる。

(10月19日)

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