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飯田下伊那の地域おこし協力隊員9人、手作り通信発行で連携

12月号に向けて打ち合わせをする編集メンバー12月号に向けて打ち合わせをする編集メンバー
 飯田下伊那地域7市町村で活動する地域おこし協力隊員9人が、手作りの定期通信「南信州LIVES(リブズ)」の発行を通じて連携を深めている。4月から隊員の活動や他地域の取り組みを紹介しようと、担当する市町村の住民向けに月1回発行。最新の12月号では、隊員が互いの地域を訪ねて発信する試みを初めて行う予定で、隊員同士で取り組みの活発化を図る。

 A4判の見開き4ページ。飯田市三穂、上村、南信濃地区、下伊那郡松川町、阿南町、阿智村、下條村、売木村、天龍村で各戸に回覧、配布をしている。現在の発行部数は約2千部。これまでの各号では、2自治体ずつがペアとなり、農地や施設の「資源の活用」や、担い手不足による荒廃した「残したい風景」などの共有するテーマについて隊員が記事を執筆してきた。

 12月号に向けては、阿智村の協力隊員の案内で村内の空き家対策の現状などを見学する計画。隊員の任期後の定住につながる糸口を探る狙いもある。編集長を務める松川町の協力隊員、間瀬紋子さん(36)=福井市出身=は「任期後にどうするか、葛藤を抱える隊員もいる。隊員が互いに広い視点で助言し合うことで、住み続ける意義を見つけることができる」と話す。

 リブズの発行は、2013年に愛知県設楽町や売木村、泰阜村などの協力隊員で発行を始めた新聞「さんえんなんしんぶん」に着想を得た。間瀬さんによると、この新聞は観光やイベント情報の発信を担っていたが、「南信州LIVES」では、隊員の視点から地域の魅力や課題を紹介する内容に力を入れている。月に1度の編集会議は、自然と活動の中での悩みや経験を共有する場になっている。

 9月から飯田市三穂地区の協力隊員として赴任し、通信のメンバーに加わった渡辺捷揮(しょうき)さん(24)=横浜市出身=は「悩みや思ったことを話し合うことで、新しい発想が出てくると思う。住民に協力隊の取り組みを伝えることで、地域を巻き込んだ活動につなげやすい」と期待している。

(10月21日)

長野県のニュース(10月21日)