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県内各地で避難勧告 台風21号 鉄道ダイヤに乱れ

台風21号の大雨で浸水した千曲川河川敷の畑を心配そうに見つめる農家の人たち=23日午前10時45分、千曲市屋代台風21号の大雨で浸水した千曲川河川敷の畑を心配そうに見つめる農家の人たち=23日午前10時45分、千曲市屋代
 超大型で非常に強い台風21号は23日未明から明け方にかけて県内に最接近し、広い地域で大雨や強風の被害が出た。長野、千曲、上田、飯山の各市、上水内郡信濃町などに土砂災害警戒情報が出され、避難勧告のあった地域では一時、住民が公民館などに身を寄せた。倒木による道路の通行止めや、各地の鉄道でダイヤが乱れるなど交通機関にも影響した。

 長野地方気象台によると、東御で23日午前5時20分ごろ、観測史上最大となる最大瞬間風速31・4メートル(最大風速17・7メートル)を記録した。20日正午の降り始めから23日午前11時までの総降水量は、阿智村浪合188・5ミリ、麻績村聖高原で181・0ミリ、小谷178・0ミリなど。聖高原では同日午前5時までの24時間降水量が観測史上最大の173・5ミリだった。

 県危機管理部によると、23日午前に避難勧告が一時出たのは長野市の3355世帯(1万783人)、上田市の1万1185世帯(2万6620人)、伊那市の360世帯(872人)、小県郡長和町の49世帯(121人)。上田、茅野、伊那の各市に避難所が設けられ、長野市や茅野市では床上浸水もあった。飯山市によると、市内40世帯(79人)に避難勧告を出した。

 松本、安曇野市境の国道143号は土砂崩落のため一時通行止めになった。安曇野市明科中川手では建設現場の足場が崩れて市道をふさいだ。

 鉄道では、北陸新幹線(長野経由)の上田―佐久平間で架線を覆うように木が倒れ、長野発東京行きあさま604号が木に接触し、近くの佐久平駅に緊急停車した。倒木除去のため後続が最大約3時間遅れた。JRは中央西線が23日の始発から特急しなの12本、中央東線は特急あずさなど上下15本が運休。飯田線や小海線、飯山線、篠ノ井線などでダイヤが乱れた。しなの鉄道は上田市内で、風で飛ばされたビニールハウスの骨組みが架線に当たり、一部区間で運転を見合わせた。北しなの線は上水内郡信濃町内の踏切に川の水が流入して一部区間を運休。

 県教委などによると、23日は小学校128校、中学校55校、義務教育学校1校が休校。小学校167校、中学校90校が授業開始を遅らせた。私立も小学校1校、中学校1校が休校した。高校でも休校などが相次いだ。

 中部電力によると、県内の広い地域で停電が発生し、23日午前11時時点で約1万7370世帯に上った。

(10月23日)

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