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軽井沢ミサイル想定訓練 参加者住民 理解と違和感

旧信越線トンネルを見学する訓練の参加者ら。軽井沢町が避難場所として想定している=25日旧信越線トンネルを見学する訓練の参加者ら。軽井沢町が避難場所として想定している=25日
 国と県、北佐久郡軽井沢町が25日、同町の軽井沢駅構内と周辺で共同実施した弾道ミサイル想定の住民避難訓練。県内初の訓練となったこの日、参加した町民の声には、北朝鮮情勢を念頭に肯定的な受け止めと違和感とが入り交じった。

 会社員の柳沢学さん(43)は訓練前、避難できそうな場所を探した。想像したのは着弾後の爆風でガラス片などが飛び散る事態。だが、見回せばガラス張りの建物が多かった。訓練のサイレンを聞いて屋外から近くの店に入り、机の下で体を丸めた。「意外と逃げ場はないと分かった」。訓練の意味を感じたという。

 田中英昭さん(74)は駅構内の奥に身を隠した。やはり「何が起きるか分からないから」訓練にも意味はあると考えるが、「軽井沢にはいつも土地勘のない観光客が大勢いる。そうした人たちはどうなるのか」とも思った。

 コインロッカー脇で身をかがめた男性(70)は、「ミサイル飛来」という漠然とした前提で「大々的に訓練をするのはどうか」と感じた。破片、通常弾頭、核弾頭…。「何がどこに落ちてくるのか分からない」と話した。

 訓練後、軽井沢駅から約1キロ離れた全長439メートル、幅4・8メートル、高さ5・3メートルの旧信越線トンネルで行われた見学会でも、想定と現実との落差を指摘する声が漏れた。

 町はもう1本のトンネルと合わせて約2600人が避難できると見込むが、参加者からは「ここに来るまでに時間がかかるね」。北朝鮮のこれまでの弾道ミサイル発射実験でも、ミサイルはごく短時間で日本上空を飛び越え、太平洋上に落下していた。「高齢者や車いす利用者には難しい」との声もあった。

(10月26日)

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