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農作業に新技術 伊那で自動運転トラクターの見学会

無人で自動走行するトラクターを見る市民ら無人で自動走行するトラクターを見る市民ら
 国内で初めて試験販売された自動運転のトラクターの見学会が25日、長野県伊那市小沢であった。県内での実演は初めてで、市が主催。産学官でつくる市新産業技術推進協議会のスマート農業作業部会の委員や農家ら計約70人が集まった。農作業の省力化に向けた新技術を市内で取り入れられるか検討する目的。参加者は、無人で耕運作業をするトラクターを興味深そうに眺めていた。

 トラクターはクボタ(大阪市)が開発し、6月に試験販売を始めた。グループ会社の関東甲信クボタ(さいたま市)によると、1台1100万円(税別)。

 この日は、稲刈りの終わった長方形の農地約90アールで実演した。まず運転手がトラクターに乗り込んで農地の四隅に走らせ、衛星利用測位システム(GPS)で農地の大きさや形を搭載されている機器に記録させた。その上で耕運の方法を設定した。

 運転手がトラクターを降りて、リモコンで発進させると、無人で自動走行し、耕運作業をした。走行中のトラクターの前に人が立つと自動で停車する安全機能も確認した。

 クボタの担当者は参加者の質問に答え、いびつな形の農地でも自動運転できることなどを紹介。同部会委員で農事組合法人組合長の中村博さん(65)=伊那市=は「広い農地ではメリットがありそう。技術革新が進み、草刈りの自動運転に応用できればいい」と期待した。

(10月26日)

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