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雪山登山で独自指針 県教委、今冬から高校生に

 栃木県で3月、登山講習中の高校生ら8人が死亡した雪崩事故を受け、長野県教委は26日、高校生の雪山登山の安全を確保するための独自指針をまとめた。雪山に必要な装備や登山計画書の事前審査などの対策を盛った。県内の高校に周知し、今冬から指針に沿った安全登山を高校山岳部に実践してもらう。

 指針はA4判、全7ページ。対象を「冬から春にかけて主に雪上で実施する登山活動」と定義した。登頂を第1目的とせず、基本的な登山技術の向上を目指し、地形、斜度、積雪量から安全確保が可能な場所に活動を限定するとした。

 安全対策として、登山計画書を登山1カ月前までに高体連登山専門部に提出し審査を受けることや、雪崩に埋まった際の捜索に不可欠なビーコン(電波発信器)、スコップ、捜索棒を可能な限り携帯することを求めた。緊急時の対応マニュアルや装備リストも添えた。

 県教委は栃木県の事故後、雪山の全面禁止ではなく、安全に親しむ環境を維持するため、独自指針を検討する山岳関係者らによる委員会を設置。指針は、委員会が今月5日に県教委に提出した報告書に沿った内容となった。

 原山隆一教育長は26日の記者会見で、「自立した登山者を育て、高校生が将来、山岳の指導者になる循環をつくる上でも、意義がある内容になった」とした。

(10月27日)

長野県のニュース(10月27日)