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住民力合わせ神社建立 移住者が協力 原村・上里区

原村上里区に完成した上里神社。鳥居から奥に向かい、空を見上げるように高くなっている原村上里区に完成した上里神社。鳥居から奥に向かい、空を見上げるように高くなっている
 長野県諏訪郡原村上里区の住民らが地元に「上里神社」を建て、29日に鎮座祭を行う。村外からの移住者が多い同区には神社がなく、7年目に1度の「小宮の御柱祭」ができずにいた。神社は住民の念願で、有志が今年、発起人会を組織。建築業や林業などに携わる地元生まれの人と多様な経歴を持つ移住者が力を合わせて完成にこぎ着けた。26日は、ほこらを囲む覆屋(おおいや)に塗料を塗ったり、周囲を清掃したりと仕上げに励んだ。

 上里区は1958(昭和33)年に発足し、来年が60年の節目。村住民係によると、9月末時点の人口は298人で、都市部からの移住者が多いという。

 村内15区のほとんどに神社があるが、発起人会副会長の佐藤計行(かずゆき)さん(61)は小宮の御柱祭に関わった経験がほとんどなく、「同級生が活躍するのを見て、どこか寂しい思いがあった」。佐藤さんらは昨年秋ごろ、諏訪大社大総代の小池一彦さん(62)に相談し、今年1月に発起人会をつくった。

 上里牧場近くに土地を確保し、4月から毎週日曜日に集まって作業を始めた。木を切り倒して整地したほか、近くの村青果センターから寄贈された石製の鳥居以外はほとんど手作りした。ガーデニングが趣味の移住者のアイデアで、参道脇にはシャクナゲやイロハモミジを植えた。

 鎮座祭は29日午前11時から。3月に横浜市から移り住んで作業に関わった清水喜代司さんは「飛び込んでみてよかった。地区になじめた気がする」。佐藤さんは「長年の気持ちが形になり、本当にうれしい」と喜んでいる。

(10月27日)

長野県のニュース(10月27日)