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前身の学校の初代校長・保科百助の業績、デジタル化へ 蓼科高生

保科百助が収集した石を写真撮影する蓼科高の生徒たち保科百助が収集した石を写真撮影する蓼科高の生徒たち
 蓼科高校(北佐久郡立科町)の2年生44人は27日、同校の前身・蓼科実業補習学校初代校長を務めた鉱物学者、保科百助(ひゃくすけ)(1868〜1911年)の業績を電子保存、活用する「デジタルアーカイブ」の授業を受けた。「五無斎(ごむさい)」と号した地域の偉人が残した標本を生徒たちがデジタル化して保存する計画。長野大(上田市)の前川道博教授(58)=情報学=が講師を務め、今冬にもインターネット上で公開する。

 地域などについて学ぶ同校独自の授業「蓼科学」の一つで、地域貢献コース、地域創造コースの生徒が参加した。標本は1903(明治36)年に完成した「長野県地学標本」。県内で採取した黒曜石や化石などが木箱に入っており、九つの引き出しがある。

 この日、生徒たちは標本がある校長室に入り、班ごとに引き出しを取り出した。鉱物は種類別に仕切られており、タブレット端末のカメラで手分けして撮影。名称や産地をメモした。

 前川教授は「業績を広く知らせるのが皆さんの役割」と説明。山本航大さん(17)は「五無斎先生の名前をインターネットで検索したら、すぐに名前が出てきて驚いた。だんだんと興味が出てきた」と話していた。

 デジタルアーカイブは、来年の五無斎の生誕150年に合わせた試み。授業は今月から12月までの全13回で、次回以降は、写真やメモした情報をネット上に掲載していく。

(10月28日)

長野県のニュース(10月28日)