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展示と憩いの空間、一体に 県信濃美術館改築で基本設計案公表

県が示した改築後の建物の模型。作品展示室を中心とした2階部分が見える。奥の模型は東山魁夷館県が示した改築後の建物の模型。作品展示室を中心とした2階部分が見える。奥の模型は東山魁夷館
 県は28日、全面改築する県信濃美術館(長野市)の基本設計案を公表した。展示に特化した区域と、県民ギャラリーや広場などの無料利用区域を一体化したことが特徴。改築について意見交換する「県民フォーラム」を長野市で開いて模型や平面図を示し、設計者の宮崎浩氏(プランツアソシエイツ代表)は「作品の展示・保存がしっかりできる空間と、気軽に憩える『屋根のある公園』のような空間を同居させた」と説明した。

 設計案によると、地下1階、地上3階建てで、延べ床面積は現在の約3倍の1万平方メートルを想定する。主に善光寺側の建物西側に無料利用区域を配置し、地下に県民が利用できるギャラリーや多目的ホール、1階に参加型講習会ができる交流スペース、2階にカフェ、3階に緑化した屋上広場を設ける。デッキや吹き抜けにより開放感を与え、周辺の城山公園と調和させる。

 作品展示室は1階に1室と2階に3室。1階は吹き抜けで、大型作品にも対応できる。立地場所の高低差を生かし、1階は同公園から、2階は南側に面した坂の途中から、3階は坂を上り切った東側の市道から出入りできる。

 県は9、10月に計9回、県民との意見交換会を開き、設計への要望を募ってきた。約70人が参加したこの日のフォーラムで、宮崎氏は「雨の日も利用したい、敷居の低い場がほしいなどと、多様な声を設計に生かした」と述べた。

 県は近く県民意見を募り、年内に設計を固める。改築後の開館は2021年の予定。

(10月29日)

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