長野県のニュース

減塩定食は信州づくし 長野市民病院考案

減塩でも味はしっかり。11月から長野市民病院で食べられる「信州づくしヘルシー減塩定食」減塩でも味はしっかり。11月から長野市民病院で食べられる「信州づくしヘルシー減塩定食」
 塩分量が少ない「減塩食」の普及を通じた食生活改善の一環として、長野市民病院(長野市)と院内にあるレストラン「クロスカフェ」が、減塩定食「信州づくしヘルシー減塩定食」を考案した。この定食は9月、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)が、従来よりも減塩して健康に留意した食品「かるしお商品」に認定した。定食の認定は全国初という。

 信州づくしヘルシー減塩定食の内容は、ご飯、信州米豚(こめぶた)アップルジンジャーソース、信州きのこと三葉(みつば)の梅おろしあえ、松代産長芋とトマトのさっぱり煮。それぞれ県内産の食材を使う。一食当たり1・8グラムと塩分を抑えつつ、リンゴソースが絡まるように、肉に小麦粉を付けたり、だしを使ったりして素材の味を引き出した。

 市民病院は2014年、人間ドック受診者を対象に、健康意識を高めてもらうための減塩弁当を作った。「一般の人も食べられる機会があればいいのではないか」と考えた市民病院検診センターが、さらなる提供の場を模索。「かるしお商品」に認定されれば多くの人に知ってもらえると考え、15年春ごろ、「クロスカフェ」調理長の宮坂充輝さん(42)にメニュー開発を依頼した。

 厚生労働省のまとめた16年度「国民健康・栄養調査結果の概要」によると、長野県民の一日当たりの食塩摂取量は、20歳以上の男性で11・8(全国平均10・8)グラム、20歳以上の女性で10・1(同9・2)グラムと、どちらも全国平均より高い。

 市民病院の池田宇一院長(64)は、塩分を過剰に摂取すると高血圧や血管が硬くなりやすく、脳卒中の原因の一つになると指摘。「減塩食は『味が薄い』というイメージがあるが、今回の定食はおいしくできていると思う。減塩食の普及のきっかけになればうれしい」と話している。

 信州づくしヘルシー減塩定食は11月1日から、長野市民病院のクロスカフェで提供する。12月からは、同店の運営会社が経営する県内病院の他の飲食店でも提供予定という。値段は税込み980円。

(10月30日)

長野県のニュース(10月30日)