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里親家庭 屈託ない表情 伊那で写真家撮影

ヤギと遊ぶうずまきファミリーの子どもたちを撮影する江連さんヤギと遊ぶうずまきファミリーの子どもたちを撮影する江連さん
 里親家庭や養子縁組家族などへの理解を広げようと全国巡回の写真展を仲間と計画している写真家の江連(えづれ)麻紀さん(37)=川崎市=が30日、さまざまな事情で親元で暮らせない子を育てている伊那市高遠町山室のファミリーホーム「うずまきファミリー」を訪れ、子どもたちの様子を撮影した。

 写真展は、江連さんと子育て支援などのNPO法人代表の斎藤麻紀子さん(横浜市)、静岡大人文社会科学部教授(社会学)の白井千晶さん(47)が企画。江連さんを中心に、これまで北海道、中国地方など全国6カ所で撮影を続けている。

 うずまきファミリーの訪問は2回目。この日は里親の宇津(うづ)孝子さん(57)と預かっている6人の子どもたちが田畑に囲まれた古民家の庭で遊んだり、ヤギと触れ合ったりする姿を撮影。屈託のない表情をフィルムカメラで捉えた。

 厚生労働省によると、日本の里親委託数は増加傾向だが、行政に保護されるなどして親と暮らせない子どものうち、里親に託される割合は昨年3月末時点で全国平均17・5%。約8割は児童養護施設などで暮らしている。日本では養子縁組や里親が十分理解されていないのが実情だ。

 里親による講演会などは各地で開かれているというが、「写真を通じて子どもの表情や日常をより身近に感じてほしい」と白井さん。写真展や同時開催するトークイベントを通じて、さまざまな家族の形を知ってほしいと期待している。

 写真展は来年3月5日から開く東京都板橋区立グリーンホールを皮切りに全国を巡回する。会場では宇津さんら里親の講演なども予定。運営費の寄付や、写真展の開催を希望する人も募っている。問い合わせは電子メール(foster.photo2017@gmail.com)で。

(10月31日)

長野県のニュース(10月31日)