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鹿肉活用、学びと実践 上伊那農高畜産班が全国大会で最優秀賞

金井さん(左から2人目)ら上伊那農業高校畜産班のメンバー金井さん(左から2人目)ら上伊那農業高校畜産班のメンバー
 上伊那郡南箕輪村の上伊那農業高校畜産班(18人)は、岡山県で10月25日に開催された「日本学校農業クラブ全国大会」のプロジェクト発表会(ヒューマンサービス部門)で最優秀賞を受賞した。同部門は地域資源の有効活用などがテーマで、同班は伊那市新山地区で捕獲されたニホンジカを料理などに活用してきた取り組みを発表した。「農業高校生の甲子園」とも呼ばれる大会での最高の結果に生徒たちは喜びをかみしめている。

 同班は2012年に新山地区の祭りに参加し、住民が鹿による農業被害や、捕獲された鹿の活用法で悩んでいることを知った。「鹿肉を有効活用して地域活性化につなげたい」と学びを重ねてきた。自分たちで解体、精肉にしてからジャーキーにし、14年の祭りで試食してもらった。

 ジャーキーは昨年秋から上伊那地方のイベントを中心に販売しており、同地区のパン店と農家民宿で委託販売もしている。今年7月に同地区で開かれた祭りでは、ジャーキーの売上金の一部を同地区の環境整備費として寄付した。こうした活動内容をまとめ、全国大会で発表した。

 ヒューマンサービス部門には9校が出場。10分間の発表とその後の質疑応答、事前に提出した活動記録などを審査した。畜産班からは9人が出場。8月に石川県で開いた北信越大会以降、原稿の手直しや、原稿を読む息継ぎのタイミング、抑揚などを工夫してきた。全国大会のプロジェクト発表会で県勢が最優秀賞を獲得するのは、富士見高校(諏訪郡富士見町)養蜂部が12年に受賞して以来2校目となる。

 班長の金井智靖さん(17)=3年=は「これまでの研究が全国という舞台で認められて素直にうれしい。後輩たちも研究を重ねて全国大会に進んでほしい」と話している。

(11月1日)

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