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千曲の更埴体育館に石綿 市、把握後も使用中止せず 

更埴体育館から見つかったアスベストなどについて説明した中間報告会=1日午後7時ごろ更埴体育館から見つかったアスベストなどについて説明した中間報告会=1日午後7時ごろ
 解体工事中の更埴体育館(千曲市杭瀬下)でアスベスト(石綿)が見つかった問題で、千曲市が昨年12月、2階アリーナの天井裏で撤去が不十分な石綿を見つけながら、閉館する今年8月まで体育館の使用中止や測定などの措置を取っていなかったことが1日、分かった。市側は「万に一つのことを考えれば、そこで中止するのが最善の手段だった」として周辺住民らに陳謝した。

 市内で1日夜に開かれた、体育館跡地に建てる市役所新庁舎と新体育館の工事の住民向け中間報告会で市側が説明した。

 市は2004年度に天井の石綿を撤去し、その際の測定で、アリーナ内の空気中の石綿の繊維数濃度が1リットル当たり0・5本未満と大気汚染防止法の基準(同10本)を下回ったという。昨年12月に新庁舎建設工事の事前調査をした業者がアリーナの天井裏で撤去が不十分な石綿を確認したが、05年の測定結果から「安全と判断していた」という。

 ただ、天井板の一部に小さな穴が一定の間隔で開いた「有孔板」が使われるなど気密性を疑問視する声があり、出席者からは「なぜ封鎖しなかったのか」「市民の健康管理の点から問題があるという認識はなかったのか」との声が出た。市側は「すぐに危ないということにはならない」としつつ、「反省すべきことは多々ある」とした。

 市は10月、2階アリーナの天井裏とは別に、体育館の軒裏やアリーナの床下から石綿が見つかり、撤去工事を進めていると明らかにしたばかり。

(11月2日)

長野県のニュース(11月2日)