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前飯綱町会議長の寺島さん、「マニフェスト大賞」最高賞

 地方自治に関わる議会や首長、民間団体の優れた活動を表彰する「第12回マニフェスト大賞」の授賞式が2日、都内で開かれ、上水内郡飯綱町議会前議長の寺島渉氏(68)が最高賞の「グランプリ」(1人)を受賞した。グランプリ受賞は県内の個人や団体で初めて。議員のなり手不足解消に向け、議会改革に積極的に取り組んだ姿勢が評価された。

 県内からは松本工業高校の有賀久雄教諭(58)も、主権者教育などの取り組みを表彰する「最優秀シティズンシップ推進賞」(1人)を受賞した。

 寺島氏は議長を2009年から8年間務め、住民意見を取り入れて町へ政策提言する「政策サポーター制度」創設や、住民による「議会だよりモニター」の増員を主導。議長選挙に当たって議会改革の方針を公約として示す「議長選挙マニフェスト」も導入した。今年10月22日投開票の町議選に出馬せず引退したが、当選者15人中5人が政策サポーターやモニターの経験者だった。

 グランプリは、マニフェスト推進賞や政策提言賞など7部門の各最優秀賞受賞者の中から選ばれ、寺島氏は議会部門の最優秀マニフェスト推進賞にも選ばれた。審査委員長の北川正恭・元三重県知事は「自治の本旨にのっとって議会の在り方を追求し続け、二元代表制の一翼を担う議会を育てた」と説明した。

 寺島氏は「地道に我慢強く、新しい地方議会をつくるために取り組んできた。一緒に努力してくれた議員の皆さんのおかげ」と謝意を述べた。今後について「議員や、議員を希望する人が勉強できる塾をつくり、議員のなり手を増やしたい」とした。

 有賀教諭は授業をきっかけに、生徒が2月、通学に使う鉄道と自転車の利用環境の改善を求める請願2件を松本市議会に提出、採択されており、こうした取り組みが評価された。有賀教諭は授賞式で、請願した生徒と登壇し、取り組みを発表。「若者が(政治参加を)実践し、受賞できたことがうれしい」と話した。

 マニフェスト大賞は2006年に創設され、実行委員会主催で、早稲田大マニフェスト研究所(東京)などが共催。

(11月3日)

長野県のニュース(11月3日)